2017年01月11日
拗ねたように聞く

そして、ユノが帰ってくる日、チャンミンは久しぶりにユノに逢える嬉しさと、どうし
ても思い出してしまう不安な気持ちを抱えながら、時を過ごした。
「ただいま~チャンミナ~」沢山の荷物を抱えて、ユノが帰ってきた。
「おかえり、ヒョン」荷物を受け取り、部屋に入ろうとするチャンミンの腕をつかみ、引
き寄せキスをした。ひとしきり唇を激しく交わし、ようやく満足したように離れたユノは
改めて、チャンミンをきつく抱きしめ、耳元で「逢いたかった」と囁いた。
フーっと溶けていくチャンミンの心、「あーヒョン…」ユノの肩に顔を埋めた。
しばらく抱き合った後、ユノは片手でチャンミンの肩を抱き、部屋に向かいながら
「なぁーチャンミン聞いてくれよ!…」楽しそうに話し出した。
ソファに引っ付いて座り、ユノはチャンミンの手を撫でながら、アメリカのみやげ話をし
た。ユノに撫でられるチャンミンの手が、初めはくすぐったいだけだったが、執拗に撫で
られるうちに次第に違う感覚に変わっていった。
その感覚が恥ずかしく、チャンミンは手を引っ込めようとしたが、ユノに止められ、ま
たしつこく撫でられた。
段々とユノの声が遠のいていく。
「…… ッンハ…」たまらずチャンミンはユノの肩に頭をのせた。
「… ん?チャンミナ…もう待ちきれなくなった?」
「ち!!違うよ!!」チャンミンは真っ赤になってパッとユノから離れた。
「なんだ、違うのかよ。やっとチャンミナから来てくれたのかと思って、喜んだのに」
そう言って、ユノはチャンミンを引き寄せ耳を舐めだした。
「…… ァ ……」
「シャワー一緒に行く?」卑猥な音を立てて舐めながら、ユノは聞いた。
「嫌だ!」冷たく言い放つチャンミンにユノは
「なんでだよ!」。
「すぐに立ってられなくするくせに、我慢して立ってろ!って……あれ……辛いんだから
な!」チャンミンはユノから目を逸らせて、怒ったように訴えた。
ユノは目を細めて、愛おしそうにチャンミンの顎を持ち、自分の方に向かせて、おでこ
をコツンとあわせ
「あの時のチャンミナが最高に可愛いのに」そう言って、キスをした。
「じゃぁ仕方ない、一人で浴びてくるか…チャンミナ シャワー浴びた?」
「うん」少し照れたように頷いたチャンミンに
「やっぱり準備万端じゃん!!」そう笑ってユノは浴室へと消えた。
Posted by maizi at
11:18
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